心構え
(1)意欲と情熱はありますか
はじめて農業にふれる方は、農家の跡継ぎに比べて、営農条件や生活条件のハード、ソフト全ての面でゼロからのスタートとなります。
ですから「何が何でも農業で夢を実現する!」という強い意欲と情熱が必要です。
今日の農業は、優れた経営能力に加えて、強い意欲と情熱なくしては、農業を経営として成り立たせることは困難であるからです。
新規に就農した人の意見として、「自分が本当に農業をやりたいのか、やっていけるのか、また農業に向いているだろうかなど、冷静に考え、色々と相談し行動しましょう。
都会の生活がいやだとか、サラリーマンが面白くないからといったことでは生活していけないし、多くの人が離農、あるいは撤退し、また後継者不足に悩む農業を継続していくことは並大抵ではありません。
必要なのは、強い意欲と情熱、勇気と知恵である」などと指摘しており、また、農外からの新規参入者が農業所得で生活できるようになる年数についても「3~5年は必要」とされていますので頑張りが必要です。
(2)自分の目指す農業の明確化(経営作目の選択、経営目標の設定)
農業といっても、稲作・野菜・花き・果樹・畜産等と作目の幅も広く、野菜・花きは露地栽培のほか施設栽培もあり、さらに栽培方法も農薬や化学肥料を使用する通常栽培法のほかに農薬や化学肥料を使用しない有機農法などの独自のやり方もあります。
また、経営のスタイルも経営作目を単品に絞る単一経営を採用するか、経営リスクの分散や家族労働力の適正配分、または、耕種部門と畜産部門を結合して複数作目を経営する耕畜連携の複合経営を採用するか、というような問題もあります。
農業を始めるにあたり最も大切なことは、自分が将来どのような農業経営を行いたいのか、自分の目指す農業経営のイメージを明確にすることです。その際、自分が就農を意識するようになった動機も十分踏まえる必要があります。つまり、自分がやりたいと頭の中に描いている農業のイメージを固め、相談や情報収集を通じて、次第に具体化していくことが必要です。
その際、自分の性格や健康状態、持ち合わせの資金、家族の農業従事状況なども考慮に入れる必要があります。
(3)農業技術を習得しましょう
農業を営むには確かな技術が必要です。しかも、趣味ではなく、職業として農業を営むのであればなおさら必要なことです。
現在の農業技術は、科学の進歩により機械力や科学力をフルに活用する技術が開発されていますが、農業生産の基本は作物や自然を相手にするものですから教科書どおりにはいかないことが多く、また、家庭菜園程度の広さでやっていた経験が全く役に立たないことがあります。野菜を作るにしても、露地でするのか施設でするのか、また、品種が異なれば管理が全く違ってきますし、地域によっても少しずつ異なってきます。 そこで、「作りたい作目・飼いたい家畜」と「就農したい地域」など「やりたい農業のイメージ」が決まったら、しばらくの間、先進農家で研修するのも有力な方法です。少なくともその作物の“種まきから収穫まで"の1サイクルぐらいの経験は積んでおくことが必要でしょう。
また、「何をやりたいか」が決まっていなくても、体験の意味で研修することも1つの方法です。
研修制度も整備されてきており、その方法も自前で研修するか、公的支援を受けるか、研修期間も長期か短期か、研修内容も机の上での学問的なものか、農作業を行う実習中心か、などいろいろです。目的にあった研修制度をうまく利用しましょう。
